音楽療法とは、音楽の作用を用いて対象者の身体面・精神面・社会面に働きかけることで心身機能の維持・改善と生活の質を促進するものです。
音楽療法は専門教育を受けた資格を有する音楽療法士によって計画的に、また継続的に提供されます。
療法士は対象者との音楽を介した関係性の中で、対象者がより望ましい方向に進むように導きます。
MUSIC POWER for ALL.に所属する音楽療法士は米国又は日本国内で専門教育を受けており音楽療法の認定資格を有しています。
音楽療法士、アシスタント共に定期的な指導と専門的な学びを深めるための音楽療法スーパービジョンを受けています。
身体面
精神面
社会面
健やかな
心身機能の
維持・改善
音楽療法では、6つの過程を繰り返しながら、対象者への関わり方、音楽療法の必要性などを検討していきます。
1.
『アセスメント』 対象者に関する情報を集め、分析するプロセスです。 アセスメント用紙を使用することもありますが、療法士が初回の音楽療法の セッション中に対象者と関わることを通して行う場合もあります。
2.
『目標設定』 アセスメントから得た情報から長期目標と短期目標を設定します。身体的な 目標・心理的な目標・感覚的な目標などに分類し、必要な支援を明確化します。
3.
『プログラム設定』 対象者の年齢、生活歴、好みの音楽などの情報から、目標を達成しやすく、 楽しみながら活動できるプログラムを設定します。
4.
『音楽療法セッションの実施』 プログラムを中心に音楽療法セッションを提供します。 当日の対象者の状態に合わせて、プログラムの内容、進め方を柔軟に変化させます。
5.
『記録』 終了後には必ず使用したプログラム、その目的と観察結果を記録してご依頼主にお届けいたします。
6.
『振り返りとカンファレンス』 音楽療法士と病院・施設のご担当者様、またはご家族と音楽療法での様子を 共有し、目標やプログラムの見直しを行います。
1.音楽療法は個人で受ける場合と、集団で受ける場合があります。
対象者の状態、環境、ご希望に合わせて選んでいきます。
2.「受動的音楽療法」と」「能動的音楽療法」を組み合わせたり、使い分けることで対象者のニーズにあったプログラムを提供することができます。
3.音楽療法の実践には多くの種類・学派が存在します。
対象者の状態、環境、治療目的によって使い分けられます。
音楽療法は、EBM (Evidence Based Medicine) 根拠に基づいた治療法の一つです。
音楽療法の効果は世界中の専門家による研究によって明らかにされており、音楽療法を受けることで多くの効果が期待できるとされています。
音楽療法を行った結果を観察・共有し、その都度、目標やプログラムの見直し音楽療法の必要性の有無などを検討していきます。